蓄電池のタイプは主に3つ。それぞれの種類ごとの特徴を解説!
蓄電池を導入して省エネ生活を送りたいけど、どんなモノがあるのかわからない。何を選んでいいかわからない。と悩んでいませんか?蓄電池といっても、メーカーや製品もさまざまで迷ってしまいますよね。実は蓄電池によって、あなたの家に合うかどうかが異なってきます。そこで今回は、蓄電池のタイプやそれぞれの特徴についてご紹介します。
蓄電池のタイプは3つ!それぞれの特徴とは?
蓄電池にはいくつかタイプがあり、製品によってできることとできないことがあります。理想とする省エネ生活をイメージしながら、どのタイプがあなたの家に合っているかを確認してみましょう。ここから蓄電池のタイプについて、それぞれの特徴をご紹介します。
独立型蓄電池
「独立型」蓄電池とは、電力会社といった商用電力系統から充電する蓄電池のことです。放電時は、接続されたブレーカーから供給するタイプや蓄電池に直接プラグを差し込むことで供給するタイプがあります。
基本的には、太陽光発電から蓄電池へ充電したり、電気配線への電力供給をしたりすることはできません。災害時の予備電源として使うことが主な用途になります。
連携型蓄電池
「連携型」蓄電池は、商用電力系統と太陽光発電システムのどちらからでも充電ができます。蓄電池から機器への電力供給は、コンセントを介してではなく、供給電力を調節する分電盤から直接送電するか、家庭の電気配線を通じて行います。
そのため、停電などのトラブルが起きて、商用電力がストップした場合にも、太陽光発電システムが作動していれば蓄電することが可能で、災害時に重宝される蓄電システムです。
EV対応型蓄電池(ElectricVehicle:電気自動車)
「EV対応型」蓄電池は、EVからの充放電が可能なモノです。パワーコンディショナという電力変換を簡単にしてくれる機能が搭載されているからこそできる蓄電方法になります。
製品によっては、商用電力系統や太陽光発電からの充電ができ、その分他のタイプよりも容量が大きいことがメリットです。昼間は太陽光発電から蓄電し、夜間にその電力を使用すると、商用電力の使用を抑えられます。
各メーカーごとの蓄電池の特徴
各メーカーによって、力を入れている蓄電池が異なります。そのため、いくつかのメーカーで比較して検討することがオススメです。ここからはメーカーごとにオススメの蓄電池をご紹介します。
パナソニック(独立型/連携型)
パナソニックの「5kWh蓄電池」は独立型で、コンパクトで比較的低価格であることが特徴です。総額90万円程度と、一般的に200万円以上する蓄電池が多い中ではかなり安いでしょう。そしてリビングや玄関に置いても、邪魔にならないくらいコンパクト。お手軽に蓄電池を導入したい人には、ぴったりな蓄電池です。
また、パナソニックの製品は、パワーコンディショナを一体化させることで、電力変換によるロスが少ない連携型の蓄電池の開発にも成功しています。
シャープ(連携型)
シャープでは「クラウド蓄電池」といって、外部の情報や自宅の環境のデータを取り込むことで、その家に合った最適な蓄電池の運用を実現しています。
天気予報をもとに発電量の予測や家庭の電力使用量の分析が可能です。それによって電気代が最も安くなるように蓄電池を運用できます。AIの発達が期待されているため、今後はより予測精度が高まるとされています。
ニコチン(EV対応型)
ニコチンの「EVパワー・ステーション」では、スタンダードモデルが2種類、プレミアムモデルが1種類の合計3製品が販売されています。電気自動車から家への電力供給が可能で、使用中も太陽光発電や商用電力系統の電気を使用できます。
もちろん、太陽光発電や商用電力系統から電気自動車に充電できるので、非常に便利な蓄電システムといえるでしょう。
家庭用蓄電池を導入する上で意識するべき点
家庭用蓄電池を検討しているなら、いくつか意識しておくべきポイントがあります。あなたのライフスタイルによって、重視するポイントも異なりますので、ぜひチェックしておきましょう。
蓄電容量
蓄電容量によって、使用できる時間が異なります。また蓄電池のタイプによって、停電時に使える電力量も変化します。特定の回路を使う特定負荷タイプと家中のすべての回路を使える全負荷タイプです。予算やライフスタイルに合わせて、蓄電容量を決めるとよいでしょう。
寿命
充放電の回数によって、寿命がある程度決まります。保証されている回数があり、それを超えると徐々に蓄電容量が目減りしていきます。製品やメーカーによって、充放電の回数が異なるので、確認しておきましょう。
太陽光発電との併用有無
蓄電池と太陽光発電は相性がよく、商用電力系統を節約できるので、太陽光発電と併用してどのくらいの効果が得られるかも把握しておきましょう。夜間の電気が安い会社にしておくと、より節約できるようになるので、合わせて検討してみるとよいです。
停電時にどれだけ使えるか
停電時にどのくらい電気が使えるかが、安心につながります。蓄電容量によって、使用できる時間が異なったりもするので、導入する前に停電時の使用可能容量を確認しておくとよいでしょう。
今回は、蓄電池のタイプやそれぞれの特徴についてご紹介しました。ライフスタイルによって、蓄電池のタイプや重視すべき性能が異なりましたね。メーカーごとに強みを持った製品も違ってくるので、いろんなメーカーの製品を比べて検討してみることがおすすめです。このページを参考に、快適で省エネできる生活を手に入れてみてはいかがでしょうか?