上手に節電して電気代を節約しよう!手軽にできる節電方法とは?
電気代を節約するにはさまざま方法がありますが、当記事では手軽に実践できる節電方法をご紹介します。エアコンのフィルター清掃や冷蔵庫の適切な設置など、日常生活で取り入れやすいテクニックを解説。さらに、蓄電池の活用による電気代節約も効果的です。快適な生活を送りつつ、家計にも環境にも優しい暮らしを実現しましょう。
2023年から全国各地で電気代が上がった?
2023年6月1日を迎え、全国各地で大手電力会社が電気料金の値上げを実施しました。政府の査定方針案の了承により、値上げ幅が決定され、一部の企業は規制料金部門だけでなく自由化部門でも値上げを行っているのです。
東北電力、中国電力、四国電力、沖縄電力、北陸電力、東京電力エナジーパートナー、および北海道電力の7社がこの値上げに該当します。それぞれの企業の引き上げ率は、平均して約20%から30%です。
とくに沖縄電力と北陸電力は高い値上げ率を設定しましたが、自由化部門も含めて37.91%から39.7%の値上げとなっています。一方で、関西電力、中部電力、九州電力の3社は申請を提出せず、値上げを実施していません。これは電源に余裕があることや原子力発電所の再稼働による影響などが挙げられています。
電気代値上げの理由
値上げの背景には、燃料価格の上昇、再生可能エネルギーの導入コスト、エネルギー供給の安定性への取り組みなどがあります。消費者にとっては家計への負担増となるかもしれませんが、電力会社側は電源確保や環境への配慮を含めた継続的なサービス提供を目指しているのです。
電気代を減らす!上手な節電術とは
電気代の値上げを受けて、節電やエネルギー効率の改善など、省エネ対策が重要となります。ここでは、簡単にできる上手な節電術を紹介します。
エアコンのフィルターを定期的に清掃
エアコンのフィルターは埃や汚れがたまりやすく、これがエアコンの効率を低下させます。月に1~2回、フィルターを清掃することでエアコンの効率が向上し、1年間で約31.95kWhの省エネ(約990円の節約)が期待できるでしょう。
冷蔵庫の適切な設置場所と温度設定
冷蔵庫は冷気の逃げを防ぐため、壁から適切な間隔を保ちましょう。年間約48.08kWhの省エネ(約1,400円の節約)が見込めます。また、冷蔵庫の温度設定は控えめにし、夏は「中」、冬は「弱」に設定すると年間で約61.72kWhの省エネ(約1,670円の節約)が可能です。
電子レンジの活用
ガスコンロから電子レンジに変更することで、調理時の節電が可能です。たとえば、電子レンジを利用した下拵えにより、年間約1,000円の節約が期待できます。
電気の無駄な使用を避ける
電気を無駄に使わないよう心掛けましょう。不要な照明や家電を消す、スマートコンセントやタイマーを利用して自動的に電源を切るなどの工夫が大切です。
冷暖房の効率的な使用
冷暖房の際は、部屋をきちんと遮断することで空気の流れをよくし、効率的な温度維持が可能です。また、節電モードや省エネ設定を活用することも忘れずに行いましょう。
定期的な家電メンテナンス
家電製品の定期的なメンテナンスも重要です。掃除や点検を怠らず、効率的な動作を維持しましょう。
蓄電池の利用で電気代を節約できる?
蓄電池の導入が注目される中、電気代の節約に効果があるか気になるところです。蓄電池は、太陽光発電などの再生可能エネルギーを効率的に活用し、余剰の電気を蓄えて使用する装置。
実際に蓄電池を利用した場合、オール電化住宅と電気ガス併用住宅の両方で、電気代の節約が期待できます。オール電化住宅では、昼間に太陽光発電で発電した電気を蓄電池に貯めて夜間に放電することで、1か月で約5,000~1万円の節約が可能です。
また、電気ガス併用住宅でも蓄電池の導入により、電気料金の高い時間帯の電気を蓄えて低い時間帯に利用することで、1か月で約6,600円の節約が見込めます。
蓄電池を導入することで、自家発電の電力を効率的に利用し、電気代を節約できるということがわかったでしょう。蓄電池は電力のバックアップとしても機能し、停電時にも安心して電気を利用できるというメリットがあります。
ただし、蓄電池の導入には初期費用がかかることや、個々の家庭の電力消費状況によって節約額が異なることを考慮する必要があるのです。また、再生可能エネルギー発電促進賦課金の削減などの制度によっても節約額が変わる場合があります。
まとめ
2023年からの電気代上昇を背景に、上手な節電術が注目されています。手軽な方法として、エアコンのフィルター清掃や冷蔵庫の適切な設置が挙げられるでしょう。さらに、加熱を電子レンジに変更したり、冷暖房の効率的な使用も節電に役立ちます。
蓄電池の導入も電気代節約に有益で、オール電化住宅や電気ガス併用住宅で月に約5,000~1万円の節約が見込めるのです。環境への貢献と家計の節約を実現する節電対策は今後ますます重要となるでしょう。