蓄電池の必要性とは？エネルギー自給や災害時の備えについて解説！

公開日:2023/11/15　　最終更新日:2023/11/17

近頃の電気代の値上がりをうけ、蓄電池の設置を検討している方もいるのではないでしょうか？蓄電池があれば、効率よく電気を使えるので電気代の節約も期待できます。しかし、蓄電池を活用するためにはメリットだけでなく、デメリットも知っておくことが大切です。そこで今回は蓄電池を設置する必要性やメリット・デメリットについて解説します。

蓄電池の重要性とは？
災害時に頼りになる蓄電池！設置するメリット
蓄電池を自宅に設置するデメリットと注意点
まとめ

蓄電池の重要性とは？

近年では災害対策などで蓄電池への注目が集まっています。ここでは、蓄電池の重要性について解説します。

蓄電池とは

蓄電池とは電気を貯蓄できる機器のことです。バッテリーといえばわかりやすいかも知れません。電気を貯めたり、必要なときに電気を放電したりと繰り返し使えるのが特徴です。

蓄電池は家庭や工場など、さまざまな場面で利用されており、再生可能エネルギーの普及に欠かせないものとなっています。

蓄電池が必要な理由

家庭にも蓄電池が必要な理由は「効率よく電気を使える」ことと「災害時の備え」です。家庭用の蓄電池には、電力会社から買った電気、もしくは太陽光発電システムなどでつくった電気を貯めることができます。

電力会社から買う場合には電気料金がかかりますが、夜間などの電気料金が安い時間帯に蓄電池に電気を貯めておき、日中など電気料金が高い時間帯に貯めた電気を使用することで電気代を節約できます。

さらに、太陽光発電システムと組み合わることで効率よく電気を使えるのも強みです。設備の設置などにコストがかかりますが、太陽光発電システムを導入すれば、環境にやさしく経済的に電気を利用できます。

太陽光発電システムでつくった電気を蓄電池に貯めておけば、発電できない夜間や雨天にも電気を使うことができるのです。また、蓄電池は災害時の備えとしても役立ちます。

蓄電池に電気を貯めておけば停電時でも電気が使えるので安心です。このように蓄電池を使用することで、より電気を有効に活用できるようになります。

災害時に頼りになる蓄電池！設置するメリット

自宅に蓄電池を設置することで、どのようなメリットがあるのでしょうか？ここでは、蓄電池を設置するメリットについて解説します。

電気代の節約になる

蓄電池を設置するメリットのひとつは電気代を節約できることです。電気代が安くなる夜間に電気を蓄電池に貯めておき、電気代が高くなる日中に貯めた電気を使用することで電気代を安くできます。

また、太陽光発電システムがあれば発電した電気を蓄電池に貯められるので、発電できない夜や早朝に使うことで電気を買う量を減らせます。

停電時でも電気が使える

蓄電池を設置する最大のメリットは、災害などで停電が起きた際にも電気を使えることです。停電時には、食べ物を温めることが難しくなったり、照明が使えずに困ったり、冷暖房が使えずに体調を崩したりとトラブルが起きやすくなります。

とくに乳幼児や高齢者がいる家庭では、たった数時間の停電でも大きな問題となりかねません。しかし、蓄電池があれば停電時でも電気が使えます。

さらに太陽光発電システムがあれば、発電した電気を蓄電池に貯めておけるので、停電が数日続いても生活することが可能です。蓄電池の設置は、万が一の備えとして大きな安心につながるでしょう。

ピークシフトで活用できる

ピークシフトで電気を活用できるのも、蓄電池を設置するメリットです。

ピークシフトとは、電気を消費する時間をずらすことを指します。電気は通常リアルタイムで消費しますが、夏の冷房や冬の暖房など多くの人が電気を使うと電気の消費が膨大になり、電力会社の供給が追いつかなくなります。

そんなときも蓄電池を使えば、電気の消費が少ない時間に電気を貯め、消費が多い時間に貯めた電気を使うことができるので、電気の使用量を減らさなくても電気代を下げることができるのです。

蓄電池を自宅に設置するデメリットと注意点

蓄電池の設置には多くのメリットがありますが、デメリットがないわけではありません。ここでは、蓄電池を設置するデメリットと注意点を解説します。

設置費用がかかる

蓄電池を設置するデメリットは初期費用がかかることです。メーカーや機種によっても差がありますが、家庭用蓄電池の設置費用の相場は100～150万円になります。蓄電池の容量が大きくなるほど費用もかかるので、必要な容量を見極めることが重要です。

とはいえ蓄電池の設置には、国や地方自治体が設ける多くの補助金が用意されているので上手く活用しましょう。

設置するためのスペースが必要になる

近年では蓄電池の小型化が進んでいますが、それでも蓄電池を置くには一定のスペースが必要です。蓄電池は設置する場所により屋内型・屋外型に分かれており、屋内型はエアコンの室外機1台分、屋外型はエアコンの室外機1～2台分が平均的なサイズとなっています。

蓄電容量や出力などによってもサイズが変わり、一般的に蓄電容量や出力が大きいほどサイズも大きいものになります。また、設置場所として適切なのは、高温や低温になりすぎず、露結しない場所です。

長く使うためにも、蓄電池の設置場所は事前にしっかり調べておくようにしましょう。

使える量が限られる

蓄電池は容量によって電気を貯められる量と使える量が変わります。蓄電容量には限りがあるので、小型の製品だと電気を貯められる量も少なくなるため注意しましょう。しかも電気を使うと、使った分は減るので非常時に備えて蓄電しておく必要があります。

容量の大きい蓄電池もありますが、その分費用が高くなるため、蓄電池は家庭の電気使用量から最適な容量のものを選ぶことが大切です。

寿命がある

家庭用蓄電池の寿命は10～20年が目安とされています。蓄電池も経年劣化するため、古くなったら新しいものに交換が必要になります。メーカーや機種によっても保証期間や充放電サイクル回数などが違うので、長く使える蓄電池を選ぶようにしましょう。

まとめ

蓄電池は電気を蓄え好きなタイミングで使える機器です。太陽光発電システムと組み合わせて使えば、効率よく経済的に電気を使えます。また、災害などで停電が起きた際にも、蓄電池を設置しておけばリスクを軽減できるので安心です。蓄電池の設置には費用がかかりますが、補助金制度などを上手く活用すればお得に利用できます。「太陽光発電システムの導入を考えている」「毎月の電気が高くて悩んでいる」「災害時に備えたい」という方は、蓄電池の設置を検討してみてはいかかでしょうか？