普及率が伸びていく?蓄電池の今後の需要について学ぼう!
みなさん、家庭用「蓄電池」の導入を検討していますか?再生可能エネルギーの成長に伴い、蓄電池を耳にすることがあるかもしれません。しかし「蓄電池」と聞くことはあるけど、「実際にどんな利点があるかわからないから導入しない」という方もいるのではないでしょうか?そこで今回は、蓄電池の需要や導入する利点をご紹介していきます。
蓄電池の需要は今後どうなっていく?
蓄電池と聞いたことはあるものの、本当に必要なものなのでしょうか?今後の蓄電池の需要について、お伝えします。
2030年には、蓄電池の市場が1.2兆円以上になると見込まれている
今後の蓄電池の見通しとして、調査会社の富士経済では、蓄電池の市場規模が2030年に1.2兆円を超えるといわれています。これは単にコストダウンや蓄電容量の増加だけでなく、再生可能エネルギーの普及が大きな要因です。
送電のインフラ整備が追いつかないといった問題を解決するため、蓄電池が周波数制御や需給調整の目的で活用されるのではないかと予測されています。
コスト低下により、蓄電池の需要が高まる
蓄電池の需要がまだ高まっていない理由の一つが、手軽に購入できない価格でしょう。ただ、2017年に国際再生可能エネルギー機関(IRENA)が発表した内容では、2030年までに定置型蓄電池のコストをMAX66%低下させると見通しているようです。
そのほか、蓄電容量も少なくても17倍まで増加させるとのこと。つまり、2030年には家庭用の蓄電池が今の半分以下の価格で、容量も何倍も増えた状態で購入できるということになります。
蓄電池を活用したZEHやZEBの普及が進む
2030年には、コストダウンや蓄電容量アップが見込まれ、蓄電池の需要が高まると予想されています。そして需要が高まった蓄電池を活用したZEHやZEBの普及が進むとも考えられているのです。
ZEH(ゼッチ)は、「1年間で消費する過程のエネルギー以上のエネルギーを創り出す住宅」を指します。つまり、太陽光発電や蓄電池などで必要な電力をまかなえるということです。
電力を創り出し、蓄電池に蓄えて生活するのがZEHで、実現させるには蓄電池が必須になります。一家に一台、蓄電池が必需品となる時代が目の前に迫っているともいえるでしょう。
家庭用蓄電池を導入する利点!
需要が高まってくるとはいえ、実際に導入するかまだ迷いますよね。では、家庭用蓄電池を導入すると、一体どんな利点があるのでしょうか?
電気代を節約できる
ZEHとまでいかなくとも、家庭用の蓄電池を導入することで、電気代を節約することが可能です。夜間に余分な電気を蓄電して、昼間に蓄電池から電気を供給するだけで、日中の電力消費を抑えられます。蓄電池の性能によって異なりますが、3,000~6,000円/月ほどお得で、年間だと5万円前後費用を安く済ませられるのです。
非常用の電力を確保できる
災害によって停電してしまった場合、スマホの充電や照明、冷蔵庫などで電気が使えなくなるのは困りますよね。そんな時でも、蓄電池を導入していれば、ある程度であれば電力をまかなうことが可能です。
たとえば、7.4kWhの蓄電量であれば「照明やスマホの充電、冷蔵庫、テレビ」などが同時に12時間使い続けられます。非常事態に電力が確保できれば、寒さしのぎや連絡手段、食糧の保管にも役立つため、大きなメリットといえるでしょう。
蓄電池と太陽光発電を一緒に活用するのもおすすめ!
蓄電池の導入を検討しているなら、太陽光発電の導入も一緒に考えてみましょう。発電と蓄電の両方を揃えることで、より効果的に活用できます。
停電時でも、長時間電力を供給できる可能性が高まる
災害時の備えとして、太陽光発電と蓄電池がセットであると、より長時間の停電に対応できるようになります。太陽光発電のみの場合、晴れた昼間なら発電ができますが、夜間や天候が悪い日には発電ができません。そこで蓄電池を導入すると、昼間に発電した電力を夜まで蓄えておくことができます。
電気を作れる太陽光発電と作った電気を蓄えられる蓄電池をセットで持っておくことで、より長い時間電気を使い続けることができるでしょう。
太陽光発電の電気を自家消費に回して、電気代を節約する
蓄電池導入の利点でもお話ししましたが、蓄電池に蓄えた電気を自家消費することで、電気代の節約をして、電気会社からの消費を抑えることができます。
太陽光発電を加えると、夜間の電力を蓄えるだけでなく、日中発電した電気を自家消費できるので、より電気代の削減が可能です。ただし、晴れた昼間にしか発電ができないので、毎日節約できるとは限りません。
今回は、蓄電池の需要や導入する利点を中心にご紹介しました。今後、蓄電池の需要がどんどん高まることがわかりましたね。蓄電池の導入だけでなく、太陽光発電も一緒に検討しておくとさらによさそうです。
災害時の非常用電力を確保できるようにしておくことで、停電になった時でもある程度まかなえて安心できるでしょう。今後コストダウンや蓄電容量の増加も見込まれているので、ぜひ蓄電池の導入を検討してみてください。