蓄電池の進化形!コンセント付き蓄電池のメリット・デメリットに迫る
燃料価格高騰や円安などの影響で2023年、大手電力会社が料金の値上げにふみきりました。最近はゲーム機器や最新家電など、便利な電化製品が増えているため電気代が高くなっている家庭も多いのではないでしょうか。近年光熱費の高騰にともない太陽光発電や蓄電池に注目が集まっています。今回はコンセント付き蓄電池についてご紹介します。
コンセント付き蓄電池とは
コンセント付き蓄電池とはどのようなものか知っていますか?コンセント付き蓄電池の解説や家庭用蓄電池との違いについて解説します。
そもそも蓄電池とは?
蓄電池は電気をたくわえる機能を持った装置のことを指します。近年、省エネや災害に備えるため有用だとして蓄電池を導入する家庭が増えています。自宅に太陽光パネルを設置することでつくりだした電力は、蓄電池にためられます。
普段の生活でその電気を使うことができるほか、災害で停電になった際に蓄電池にためた電力を使用できるといったメリットも地震が多い日本の家庭には魅力的でしょう。
家庭用蓄電池は主に屋外に設置しますが、設置するには業者に依頼して設置してもらいます。定期的な点検が必要なデリケートな製品でもあります。
コンセント付き蓄電池とは?
蓄電池というと家庭用の大きな設置型のものが主流でした。しかし、近年はコンセント付きの蓄電池が人気を集めているのを知っていますか?コンセント付きの蓄電池は持ち運びができるポータブル型のものが多く、コンセントが付いているため電気がないところでも家電を使えるようになります。
家庭用蓄電池は本体価格や設置費用が高くつく、大きい、戸建てに住んでいないなどの理由で自宅に設置できない方もいるでしょう。コンセント付き蓄電池は家庭用蓄電池が導入できない方におすすめです。
コンセント付き蓄電池のメリット
コンセント付き蓄電池にはどのようなメリットがあるのでしょうか。メリットを知ることで購入するべきかどうか考える材料にしてみてください。
電力のないところでも家電が使える
車内、キャンプ、夜釣りなど屋外で電力の供給がない場所でもコンセント付きの蓄電池があることで、家電を家にいるときと同じように使うことができます。小さなモバイルバッテリーでは足りない際にも役立つでしょう。
停電になったときに活用できる
停電してしまったときにコンセントが付いていれば家電が使えます。停電すると困るのが冷蔵庫の電源が切れてしまうことではないでしょうか。蓄電池のコンセントにつなぐことですぐに冷蔵庫を復旧できます。もちろん家族の分のスマホの充電もできるので停電時に持っていると心強いです。
また家庭用蓄電池とは違い持ち運びできるものが多いため、避難する際にも持っていけるというメリットもあります。台風や地震が多い日本では持っていると心強いでしょう。
車中泊のときに活用できる
車中泊を楽しむ場合、シガーソケットを利用すれば電気を使えますが、そのためにはエンジンをつけっぱなしにしなくてはなりません。しかし、ずっとエンジンをかけておくと周囲に迷惑がかかってしまいます。
そこでコンセント付き蓄電池を車内に持ち込めば、エンジンをつけっぱなしにしなくても、ライトやスマホの充電が気軽にできます。寒い時期に車中泊をする方は電気毛布で暖をとることもできます。
小型の冷蔵庫を持ち込めば、冷たい飲み物や冷蔵する食べ物を持ち運ぶこともでき、車中泊の快適具合が広がるでしょう。トラックのドライバーなど車内で過ごす時間が多い方にもおすすめです。
コンセント付き蓄電池のデメリット
コンセント付き蓄電池のデメリットについて解説します。メリットとデメリットを理解した上で購入するべきか検討してみてください。
容量が限られる
コンセント付き蓄電池は携帯性がメリットではありますが、その分家庭用蓄電池よりサイズが小さいため、蓄電できる容量も少なくなります。屋外でたくさん電気を使いたいからといって容量が大きなものを選ぼうとすると、大きかったり、重かったりして携帯しにくくなってしまいます。
そのためコンセント付き蓄電池を購入する場合は、どんな家電をどれくらい使いたいのかをある程度考えたうえで、適した容量や大きさのものを買う必要があるでしょう。
電力を多く使う家電は使えない
コンセント付き蓄電池ですが、すべての家電が使えるわけではありません。IHクッキングヒーターや電子レンジのような電力を多く必要とする家電は、コンセント付き蓄電池では利用できません。
蓄電池の出力が足りないと電力消費が激しい家電は使えないため、蓄電池を購入する前に出力を確認しておきましょう。
電源周波数があわないと故障する危険性がある
家電は50、60ヘルツの電源周波数になっており、蓄電池にはどちらかの周波数に対応しているもの、両方に対応しているものがあります。東日本と西日本で周波数は分かれているため、ことなる周波数の家電を使うと家電が故障してしまうかもしれません。
どちらの周波数にも対応している蓄電池を選ぶか、持っている家電の周波数にあった蓄電池を購入する必要があります。
まとめ
家庭用蓄電池は設置場所の確保や初期費用が高い、一軒家に住んでいないなどの理由で導入できない方も多いでしょう。一方コンセント付き蓄電池は小型で持ち運びがしやすく、かつコンセントが付いていることで、電力のないところに持っていって家電を使えるというメリットがあります。
家庭用蓄電池のように大容量ではありませんが、家電が屋外で気軽に使えるようになるうえ、停電時にも活用できます。家庭用蓄電池を導入できないけれど蓄電池を持っておきたいという方はコンセント付きの蓄電池を購入してみてはいかがでしょうか。