蓄電池は購入するよりリース・レンタルを利用したほうがお得？

公開日:2022/03/15　　最終更新日:2022/03/25

「自宅に蓄電池を導入したいけど、費用が高くてなかなか購入に踏み切れない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。蓄電池を導入する際には、自分で購入する以外にもリース・レンタルをするという選択肢もあります。そこで、今回は蓄電池のリース・レンタルの概要や、購入と比較した際のメリット・デメリットについてご紹介していきます。

蓄電池のリース・レンタルサービスがある
蓄電池のリース・レンタルを利用するメリット・デメリット
蓄電池を購入するメリット・デメリット

蓄電池のリース・レンタルサービスがある

太陽光発電システムと併用することで、電気料金の節約や災害時などの非常用電源として活躍する蓄電池ですが、高額な初期費用がかかるため、なかなか導入に踏み切れないというご家庭も多いかと思われます。そんな方々におすすめなのが蓄電池のリース・レンタルサービスです。

リース・レンタルサービスでは、毎月のレンタル料を支払うことで、一定期間お得に蓄電池を利用できます。購入する際とは異なり、高額な初期費用がかかるということもありません。契約期間は10～15年と長期での契約であり、原則として中途解約を不可としている会社がほとんどです。また、月額料金についてはリース・レンタル会社や契約期間、レンタルする蓄電池の機種など、さまざまな要因によって変化します。

蓄電池のリース・レンタルを利用するメリット・デメリット

蓄電池をリース・レンタルで導入する場合、数々のメリットを得ることができますが、もちろんデメリットもあります。蓄電池のリース・レンタルを利用するメリット・デメリットについてそれぞれ見ていきましょう。

■蓄電池のリース・レンタルを利用するメリット

蓄電池をリース・レンタルで利用する最大のメリットは、何といっても導入の際に高額な初期費用がかからないことでしょう。メーカーや製品によって異なりますが、蓄電池を購入する場合、工事費込みで最低でも100万円前後の費用がかかるといわれています。

一方、リース・レンタルで蓄電池を導入する場合、蓄電池本体の料金に加え、工事費も毎月のレンタル料に含まれているため、支払いの負担を軽減することが可能です。さらに、蓄電池のリース・レンタルサービスでは、定期的に行う必要のあるメンテナンスや、廃棄にかかる費用、手間などが一切かかりません。

また、蓄電池は太陽光発電と併用することで、最大限のパフォーマンスを発揮できますが、両方の機器購入費用や工事費用、導入後のメンテナンス費用などを合わせるとなると、どうしても高額な費用がかかってしまいます。しかし、蓄電池のリース・レンタルサービスを利用することで、初期費用を抑えながら、太陽光発電と同時に導入することも可能です。

■蓄電池のリース・レンタルを利用するデメリット

蓄電池のリース・レンタルでは、初期費用を抑えて蓄電池を自宅に導入できますが、一方でいくつかのデメリットも存在します。

主なデメリットとしては、契約期間中に中途解約ができないという点です。業者が設けているリース・レンタルの契約期間は10年、あるいは15年と定められているため、どうしても途中で解約したい場合には、違約金を支払わなければなりません。場合によっては、契約破棄をした時点で残っているリース・レンタル代金や、機器の撤去費など高額な費用を請求されるケースもあります。

2つ目のデメリットは、蓄電池のリース・レンタル業者によって、レンタル可能なメーカー機種や容量があらかじめ指定されている点です。使いたいメーカーや容量の蓄電池があったとしても、業者が指定したものと一致しない場合には、その蓄電池を使用することはできません。

蓄電池を購入するメリット・デメリット

上記を踏まえ、蓄電池を購入するメリット・デメリットについても確認していきましょう。

■蓄電池を購入するメリット

蓄電池を購入するメリットは、各メーカーから販売されている蓄電池の中から、性能や容量を比較して自分の好きなものを自由に選べる点です。蓄電池のリース・レンタルでは原則として、業者が指定したものの中からしか選べないため、これは大きなメリットといえるでしょう。自身で購入することで、ライフスタイルやこだわりに合った最適な蓄電池を選ぶことができます。

■蓄電池を購入するデメリット

蓄電池を購入することで想定されるデメリットは、やはり初期費用をはじめ、修理費やメンテナンス費などの高額な費用がかかってしまうことでしょう。上記でも述べましたが、蓄電池を購入する際には、工事費込みで最低でも100万円程度の費用が必要であり、容量の大きいものだと250～300万円するものもあります。

加えてメンテナンス費、修理費といった諸々の費用もかかるため、蓄電池を購入して導入する際には莫大なお金が必要となります。ただし、メーカーや販売店によっては同じ機種であっても50～100万円以上価格に差が出ることもあるため、購入する際にはじっくりと比較検討した上で選ぶようにしましょう。

リース・レンタルを利用することで、初期費用を抑えてお得に蓄電池を導入することが可能ですが、同時にいくつかのデメリットも存在するため、その点についてもしっかりと考慮しておくことが大切です。また、長期の利用であれば購入の方が安くなるケースもあるため、蓄電池をリース・レンタルするか、購入するかは、ご家庭の状況や予算に合わせて、最適な方法を選択するようにしましょう！