ちゃんとわかってる?蓄電池と発電機の違いを確認しよう
「蓄電池」と「発電機」はどちらも電力を使用できる機器として知られていますが、両者についてしっかりと理解している方は少ないのではないでしょうか。違いが分からなければ選ぶ際に迷ってしまいますよね。そこで、今回は蓄電池と発電地の特徴やメリット・デメリット、家に導入するならどちらを選ぶべきかについて解説していきます!
蓄電池の特徴
蓄電池とは、その名の通り他のところで作られた電気を蓄えておくための機械です。発電機と違い、蓄電池自体に電力を作り出すという機能は備わっていません。そのため、自宅にある太陽光パネルや電力会社などで作り出した電力を蓄えておくことが主な役割となります。
また、発電した電気や、深夜電力を使用して充電しておくことで電気代の節約効果を得られるほか、地震や台風といった自然災害などの影響による急な停電に対する備えとして、蓄えていた電気を活用することも可能です。他にも蓄電池を自宅に導入することによってさまざまなメリットを得ることができます。
■電気料金の節約に役立つ
既に自宅に太陽光発電システムを導入している場合、安くなった余剰電力を1日中家庭で使用できるため、電気代の節約につながります。さらに、燃料を必要とせず、停電時にも普段と変わらない状態で家庭内の電気を使用して安全に生活することも可能です。
■出し入れする必要がない
発電機を使用する際には、使用するたびに出し入れを行い、燃料を入れるなど手間がかかります。一方、蓄電池は停電の際にも自動で切り替わってくれるため、片付ける必要もなく設置したままでもまったく問題ありません。出力の大きい発電機となると、かなりの重量があるため出し入れするだけでも大変ですが、蓄電池ではそういった心配がないのが魅力的です。
■蓄電池のデメリット
蓄電池の主なデメリットは、導入する際の初期費用が発電機よりも高いという点です。メーカーや販売店によって異なりますが、最低でも100万円前後の費用が必要であり、簡単に導入に踏み切れないのがネックとなります。
また、蓄電池単体での設置は、現在では費用対効果が釣り合わない状況であるため、基本的には太陽光発電システムとセットでの導入が望ましいとされています。すでに太陽光発電を導入していれば問題ありませんが、導入していない人にとって、太陽光発電がなければ節電効果が低いというのは大きなデメリットとなってしまうでしょう。
発電機の特徴
発電機とは、電気を作り出すための機械のことです。一口に発電機といっても、アウトドアなどの際に持ち運びができるポータブル用のものから、オフィスや病院などの非常用の電源として機能する大型のものまで、さまざまな種類が存在します。
発電機は蓄電池のように電力を蓄えておくことはできませんが、ガソリンやガスなどの燃料を元に、電力が供給されない場所で電気が必要な時などに稼動させて電力を作り出すことが可能です。他にも、発電機を導入することで蓄電池にはないさまざまなメリットを得ることができます。
■値段が安い
発電機の最大のメリットは何といっても、蓄電池よりも導入費用を安く抑えられる点です。蓄電池の大きさによって値段は上下しますが、その点を差し引いても、同程度のパフォーマンスを発揮できる蓄電池と比較して場合、半額かそれ以下の価格で導入できます。
■ラインナップが豊富
1,000W以下のポータブルタイプの発電機から、3,000W以上の大出力の発電機に至るまで、豊富なラインナップが展開されているのが発電機の大きなメリットです。選択肢が広いため、用途や目的に合わせて最適な発電機を選ぶことができます。
■発電機のデメリット
発電機を導入することでさまざまなメリットを得ることができますが、同様にデメリットも存在します。その代表的な例の1つは、取り扱い方に注意が必要な点です。発電機は燃料にガソリンや軽油などを使用することもあります。
とくにガソリンは揮発性も高く、わずかな火源でも爆発的に燃焼してしまう恐れがあるため、扱う際には常に爆発の危険性があることを考慮し、細心の注意を払うようにしましょう。また、屋内や風通しの悪い場所で発電機を使用すると、一酸化炭素中毒を起こし、最悪の場合には死亡事故につながる恐れもあるため、充分な換気ができる場所で使用するようにしてください。
家に導入するなら蓄電池と発電機はどっちがいい?
上記で解説した蓄電池と発電機の特徴を踏まえると、両者にもメリット・デメリットがあるため一概にどちらの方を選ぶべきか決めることはできません。そこで、ケース別にどちらを選ぶべきか解説していきます。
■屋外で電気機器を使用する場合
屋外で電気機器を使用したいという場合には、発電機を選ぶのがおすすめです。発電機であれば電力供給がない場所でも、その場で必要な分の電力を生み出すことが可能であるため、効果的に活用できるでしょう。
■太陽光発電と併用する場合
太陽子発電と併用したいという場合には、蓄電池が最適といえるでしょう。蓄電池であれば太陽光で発電した電力を蓄えておくことができるため、節電効果が期待できるほか、緊急時などにも蓄えていた電気を使用できるため、太陽光と併用することで最大限のパフォーマンスを発揮できます。
本記事を読んでいただくことで、蓄電池と発電機の特徴や違いについてご理解いただけたかと思われます。蓄電池は電気を蓄えること、発電機は電気を生み出すことにそれぞれ特化しているため、導入する際には、目的や用途によってどちらを選ぶべきか決めていくようにしましょう!