家庭用蓄電池は何年で元が取れる?失敗しないポイントとは
最近注目されている太陽光発電を設置しようと考えている人に、今回の記事はおすすめです。蓄電池を導入することで余剰電力を売却することや、電気自動車に活用することも可能です。生活スタイルや家族構成に合った容量の蓄電池を選択することで初期費用を抑えられます。何年で元が取れるのかシミュレーションしましょう。
家庭用蓄電池で元は取れる?
短期間で元を取るのは難しいので、長期間で考えるようにしましょう。
家庭用蓄電池の初期費用
80万円以上の費用が発生するといわれています。また、蓄電池の容量が大きくて高品質の商品は、200万円以上かかってしまいます。容量や品質により価格に違いがありますが、大切なことは自分の生活スタイルや家族構成に合った容量の商品を選択することです。自宅で使用する電力を生み出せれば問題ないので、無理しないようにしましょう。
寿命までに元を取れるのか
蓄電池の寿命はおよそ15年といわれています。蓄電池の寿命が先に来てしまうといつまでも元が取れないと考えてしまいがちですが、蓄電池は寿命が過ぎても使用可能です。寿命が過ぎるとすぐに壊れて使用できなくなるのではなく、蓄電容量が減少します。ですから、早急に買い換えを検討しなければいけないわけではありません。ただし、日頃からのメンテナンスを適切に実施した場合の寿命なので、使用環境により大きく異なります。
長期間で元を取ると考えよう
初期費用を短期間で回収できると考えるのは避けましょう。長期間で元を取ると考えるほうが現実的です。初期費用を抑える方法として、生活スタイルや家族構成に合った蓄電池を選択しましょう。
家庭用蓄電池で元を取る方法
上手に電力を使用しましょう。電気自動車はガソリン代の削減につながるだけではなく、ガソリンスタンドに向かう手間や時間も削減できます。
自家消費する方法
電気代の高騰が続いている現在の状況でシミュレーションしても参考程度の数値にしかなりませんが、年間で14万2,860円の経済効果が期待できます。電力会社の電気代は今後も上昇が続くことが予想されるので、自家消費に転換していきましょう。
余剰電力を活用する方法
太陽光発電の魅力として、余剰電力を売却できることを挙げる人も少なくありません。その一方で、売却しても大きな利益が見込めないと考える人も存在します。事実、買取価格はこれまでと比較すると安くなっているので魅力を感じない人もいるかもしれません。
ここで大切なポイントは、蓄電池で溜めてから売却することです。自家消費にしても電力が余ってしまうときは、そのまま放置するのではなく売却して利益を得るほうが経済的にお得になります。
エコキュートや電気自動車へ余剰電力を活用する方法
電気代の高騰が続いているので、賢く電気を使用するようにしましょう。たとえば、エコキュートは夜間に電気を溜めて昼間に使用します。そして余剰電力を電気自動車のガソリン代わりにすることが可能です。電気自動車は政府も普及活動に力を注いでいるので、こちらの方法はさらに普及していくでしょう。
家庭用蓄電池は何年で元が取れる?
長期間で元を取ると考えましょう。
導入からおよそ18年で元が取れる可能性がある
数値は参考程度になりますが、導入からどれくらいの期間で元が取れるのかシミュレーションした結果を紹介します。まず、自家消費の経済効果は、年間14万2,860円です。太陽光発電の売電価格は、当初の10年間で3万5,700円です。10年目以降の売電価格は1万4,700円となっています。こちらの数値を基準としてシミュレーションすると、導入から18年で元がとれるようになります。ただし、数値は参考程度となるので必ずしも同様の結果になるとは限りません。
災害対策にも活用できる
地震や台風などの影響により停電が発生したときも、蓄電池があれば非常用電源として家庭で活用できます。夏場や冬場に停電したときでもエアコンが稼働するので、室内の温度と湿度を一定に保てます。また、人工照明を点けられるので、足元や手元に不安がありません。地震や台風のときだけではなく、計画停電のときにも余剰電力を活用できるので導入を検討してみましょう。
家庭用蓄電池で失敗しないポイント
後悔しないように最適な選択をしましょう。
容量と保証で選択する
容量が大きければよいというわけではありません。それだけ初期費用が高くなってしまうので、シミュレーションしてから蓄電池の容量を決定しましょう。また、保証内容も確認しましょう。台風や地震が発生したときに故障してしまう可能性があります。保証内容にもよりますが、自費で修理代を捻出することになると出費がかさみ、元を取るまで時間がかかってしまいます。
まとめ
蓄電池の導入は生活スタイルによい変化をもたらします。たとえば、電力会社が供給している電気を使用するのではなく自家消費できるようになります。余剰電力を売却する選択もできます。エコキュートや電気自動車に活用することも可能です。そして、災害対策にも活用できるのでもしもの備えができています。短期的な視点で考えると損することが多いのは事実です。初期費用が80万円以上かかるので迷う人もいるでしょう。しかし、長期的な視点で見ると元が取れる可能性があるので導入を検討しましょう。