備えあれば憂いなし!家庭用蓄電池が災害時に役立つ理由とは?
日本は災害大国ともいわれており、地震や水害、さらには雪害などさまざまな災害が発生します。松江市などの中国地方でも豪雨や豪雪が降ることもあり、停電対策の一環として家庭用蓄電池の導入を検討しているご家庭も少なくありません。今回は、その家庭用蓄電池の役立つ理由について徹底解説します。導入するか頭を悩ませている方は必見です。
災害での停電時に起こりうるトラブルとは?
災害時にはさまざまなライフラインが寸断される恐れがあり、その一つが停電です。電気が使えないことにより、さまざまなトラブルが発生するのです。
■照明が使えない
夜の生活を想像してみてください。照明が使えない生活をイメージできるでしょうか?電気が使えないと、家の照明器具は一切使えません。懐中電灯などで足元などを照らすしかできなくなってしまうわけです。実際に2019年の台風15号の影響により、東京電力管内で100万軒近い停電が発生しました。停電の復旧までには数日かかることもあり、その間の夜の生活は困難を極めることになります。
■冷暖房が使えない
エアコンは電力を使用するため、当然、停電が発生すると役に立たなくなります。したがって、真夏もしくは真冬であれば体温調節が難しくなるでしょう。たとえば、阪神・淡路大震災は1月17日に発生しました。また、東日本大震災は3月11日に発生しています。寒さで凍えながら過ごした経験を持つ方も多いのではありませんか?
■冷蔵庫が使えない
冷蔵庫・冷凍庫は電気の力で保冷しているため、停電すれば当然機能停止となります。保存されていた食材等は腐ってしまうことになり、食品事情に問題を抱えることになるでしょう。災害時には食料の供給が滞るケースも有るため、非常に大きな影響を受けることになります。
家庭用蓄電池が災害時に役立つ理由
自然災害により電力の供給がストップすると、蓄電池がなければ復旧を待たなければなりません。しかし、蓄電池が設置されており電力がためてある状態であれば、そちらを活用し日常生活がおくれるようになります。照明も冷暖房も使えます。冷蔵庫も使えるので食料に困ることもありません。
とくに注目したいのが、太陽光発電と蓄電池の組み合わせです。太陽光発電システムがあれば、昼間に蓄電池に発電した電力を溜め込み夜に使う、といった事もできるわけです。つまり、長期間の停電にも耐えられる可能性が出てきます。
■家庭用蓄電池が活躍した事例を紹介
2018年に発生した台風21号により、中国地方各地で停電が発生しました。周辺一帯が停電で暗い中、1軒だけ明かりが煌々(こうこう)とついていたそうです。その理由は、太陽光と合わせた蓄電池がついているから、とのこと。また、実際に日中や前日にソーラーパネルで蓄電池に充電し、その電力である程度の電気を使えた、という報告も多く発信されています。実際に災害の現場で役立っているのが家庭用蓄電池なのです。
家庭用蓄電池の選び方のポイントを確認!
災害で蓄電池が大活躍することはわかりました。しかし、蓄電池と一言でいっても、さまざまなタイプのものがあり、どれを選んだらよいのかわからない人もいるのではないでしょうか?ここでは、家庭用蓄電池のおすすめの選び方を紹介するので参考にしてみてください。
■蓄電池のタイプで選ぶ
蓄電池には特定負荷型と全負荷型の2つのタイプがあり、おすすめなのが全負荷型です。特定深型は特定の部屋だけに電気をおくれるもので、家全体をカバーできません。たとえば台所のみに電力を送れるようにした場合、リビングやトイレ、そして浴室などに電気は供給されないのです。一方の全負荷型はすべての部屋に対応しているので、家のどの場所でも電気が使えます。
■容量で選ぶ
蓄電池は種類によって蓄えられる電気量に違いがあります。単位はkWhで、数字が大きくなればなるほどより多くの電力が蓄えられます。災害時となると多くの電気が必要になる可能性があるため、容量の大きなものがおすすめです。少なくても3.5kWhは必要になるでしょう。ただ容量は値段に直結してくるため、お財布との相談が必要になります。
■出力で選ぶ
蓄電池には100Vと200Vの2種類があります。一般化されているのは100Vですが、使える電化製品が限られるので注意しましょう。ちなみに200Vであれば、エアコン・エコキュート・電子レンジ・IHクッキングヒーターなど、100Vで使えない電化製品等が使用可能になります。
まとめ
家庭用蓄電池は災害時に役立ってくれるものであり、その実績も豊富です。家庭用蓄電池があれば、災害時でも普段に近い生活を送ることができます。とくに災害が発生しやすい地域に住んでいる方は、導入を前向きに検討しましょう。家庭用蓄電池の選び方も紹介したので、そちらを確認した上で自分の家や使い方にマッチしたものを選んでください。