蓄電池はやめたほうがいい?考えるべきメリットとデメリット
電力をためておける蓄電池。環境に優しい住宅設備として、注目されています。しかし「蓄電池はやめたほうがいい」という声を聞いたことはありませんか?そこで本記事では、蓄電池はやめたほうがいいといわれる理由と、蓄電池を導入するにあたり考えられるメリットとデメリットを紹介します。
蓄電池の利用には見当が必要?やめたほうがいいといわれる理由とは
蓄電池はやめたほうがいいといわれるのは、蓄電池を設置したほうがよい家庭と、しないほうがよい家庭があるからです。そこでまずは、蓄電池を設置しないほうがよい家庭の特徴を紹介します。
電気代が安い
電気代が安い場合、蓄電池は設置しないほうがよいでしょう。なぜなら、蓄電池には電気代を節約できるメリットがあるからです。すでに電気代が安い場合は、蓄電池の設置による利点はあまりないでしょう。
不在が多い
日中も夜間も不在が多い家庭も、蓄電池の設置はおすすめできません。不在時の電気代は、必要最低限のみの電化製品にかかる料金のみで、非常に安いです。蓄電池は、ためた電力を使用することで電気代を節約できるため、不在が多く元々の電気代が安いと、あまり利点がありません。そのため、日中も夜間も不在が多い家庭は、蓄電池は設置しないほうがよいでしょう。
設置する場所がない
自宅に蓄電池の設置する場所がない家庭も、蓄電池の導入はやめたほうがよいでしょう。蓄電池は屋外に設置しますが、「家の北面」「日陰になる時間が長い場所」「風通しがよい場所」であれば、設置しても発電率はあまり期待できないでしょう。また、メーカーや種類にもよりますが、ある程度の広さのスペースが必要です。広さと条件がそろった設置する場所がない場合、蓄電池の設置は難しいでしょう。
蓄電池を導入する前に知っておきたい!導入するメリット
蓄電池を導入すると、以下の4つのメリットが得られます。
電気代を節約できる
蓄電池は電気代を節約できるメリットがあります。蓄電池は、太陽光発電で発電して余剰電力をためたり、電気料金が安い深夜の電力をためたりして、電気代を安くできます。
停電などの非常時に電気が使用できる
蓄電池に電力をためておくと、停電などの非常時でも電気が使えます。自然災害が多い日本で、自宅に非常用電源があれば万が一の事態でも安心できるでしょう。
太陽光発電との相性がよい
蓄電池は、太陽光発電との相性がよいです。太陽光発電と蓄電池を一緒に使用することで、電気代を大幅に節約できるでしょう。太陽光発電で発電した余剰電力は、電力会社に売電できます。
しかし、固定価格買取制度が終了し、売電収入が減ってしまった家庭も多いはずです。そこで、売電していた電力を蓄電池にためることで、太陽光発電で発電した電力を無駄なく自家消費できます。
補助金を活用できる
蓄電池は、国や自治体からの補助金を活用すれば、安く導入できます。補助金には、対象者や金額といった条件が設定されているため、国や自治体に直接確認してみましょう。
蓄電池は本当に必要?検討すべき利点と考えるべきデメリット
蓄電池にはデメリットもあります。蓄電池の導入を考えている方は、デメリットも考慮したうえで本当に必要かどうか判断してください。蓄電池導入で考えられるデメリットは、次の3点です。
使用量が限られている
蓄電池には容量があり、使用量が限られています。そのため電力を無限にためられるわけではありません。容量は機種によって異なりますが、費用が安い小型の機種ほど、容量も小さくなります。また、非常用電源にある程度の電力を蓄えておくことを考えると、日常的に使用できる電気使用量は限られてくるでしょう。
経年劣化する
蓄電池は、経年劣化を避けられません。充放電回数に寿命があり、寿命を超えると、ためられる電力量が減ってしまうのです。電力をためられなくなると蓄電池の意味がないので、交換が必要になります。蓄電池の寿命は機種によって異なり、保証もメーカーによって変わるため、長く使用できる機種を選ぶことが大切です。
設置場所が必要
蓄電池にはある程度の設置場所が必要です。屋外のスペースが限られている場合、蓄電池の設置スペースを空けるのは大きなデメリットとなるでしょう。
まとめ
蓄電池には、電気代が節約できたり、非常用電源になったりと、利点がたくさんあります。しかし、人によってはその利点をあまり感じられないことがあります。そのため、蓄電池の導入をしたらメリットを得られるかどうか、慎重に判断する必要があります。蓄電池の利点と検討するべき点を理解したうえで、後悔しない蓄電池選びをしてください。