不要になった蓄電池はどう処分すればよい?正しい処分方法をご紹介!
太陽光発電システムとの併用や電気代節約、災害時のためなど、蓄電池を導入する方が近年増えています。そんな注目の蓄電池ですが、蓄電池を活用したあとの処分方法は知っていますか?これから導入しようと思っている方や現在使用している方も、蓄電池が不要になった場合の正しい処分方法を知っておきましょう。
蓄電池の正しい処分方法とは
蓄電池は、太陽光発電システムと併用し、電力をためて太陽光で発電しない夜間帯に使用できます。
そのため、電気代の節約になるというメリットや電気代の安い夜間に充電し、日中活用して電気代を節約するという使い方や災害時に活用できるという理由から、導入する家庭が増えています。メリットが豊富な蓄電池を購入し、導入したのはいいものの、いざ寿命などで不要になった場合、どのように処分したらよいのか知らない方は多いのではないでしょうか。
蓄電池はさまざまなサイズがありますが、電池という名前なので電池回収してもらえるのではないかと思う方もいるかもしれません。しかし、蓄電池は蓄電池特有の回収方法があるので確認しておきましょう。
回収専門業者に依頼する
蓄電池の正しい処分方法として、蓄電池回収専門業者に依頼するという方法があります。蓄電池は、発火や発電の恐れもあるため、通常のごみ回収や粗大ごみなど、地方自治体での回収は不可とされています。そのため、回収専門業者に依頼するのが一番安心できる処分方法です。専門業者であれば、その道のプロになるので、手際もよく、安全に作業を行ってもらうことができます。
販売業者に依頼する
もうひとつの方法として、販売店に依頼・相談するという方法があります。販売店によっては、回収専門業者を紹介してくれたり、対応不可だったりするでしょう。回収不可の場合は、専門業者に自ら依頼することになるか、紹介の場合は販売店が問い合わせを行ってくれる場合もあります。また、新しい蓄電池を購入する場合に引き取り可能な場合もあるので、新しい蓄電池を購入する予定がある場合は、蓄電池販売店に確認してみるとよいでしょう。
蓄電池の処分にかかる費用
家の解体費用や粗大ごみの処分費用、家電や車のリサイクル費用など、処分時にお金がかかってしまうものはいろいろあります。それとは逆に、燃えるごみや資源ごみなどは費用がかかりません。では、蓄電池はどうかというと、基本的に蓄電池の処分にはお金がかかります。
費用は、依頼する回収専門会社や蓄電池の種類や設置場所によって異なりますが、平均的な価格として70,000円~150,000円が目安です。
そのほかに、蓄電池と家を切り離す電気工事費がかかります。電気工事費は、回収業者でも対応可能な場合と、対応してもらえない場合があるので、事前に確認しましょう。回収専門業者が対応できない場合は、販売店に相談する必要があります。販売店の場合、設置も依頼したはずなので、切り離し作業もスムーズに行うことが可能です。
蓄電池の処分には費用がかかることがわかりましたが、販売店によっては、買い替えの場合、割引などある場合もあるので蓄電池を買い替えたい場合は、チェックしておくとよいでしょう。また、通常で割引がない場合も、キャンペーンなどで行われる場合もあるので気にかけておくとよいでしょう。処分費用をなるべく抑えたいと思うのが多くの方の意見だと思いますが、処分費用の軽減の前に、蓄電池をなるべくながく使用することで、トータルの費用の削減につながります。
蓄電池の寿命を減らさないために、高温になるような場所に置かないことや充電時は必ず適切な方法で行うこと、過充電を避けることや放電したままにしないことなど、できることがさまざまです。蓄電池を活用中は、寿命を減らさないように心がけましょう。
蓄電池を処分する際の注意点
蓄電池を処分する場合に注意点がいくつかあります。まずひとつめは、蓄電池の回収業者に回収が可能かどうかという点です。回収業者によっては、回収する機種や型番に決まりや指定がある場合があるので、対応可能かどうかを確認する必要があります。
また、上記で説明したように、蓄電池は家と蓄電池を切り離す電気工事が必要です。回収業者に依頼する場合も、販売店に依頼する場合も、電気工事が別途必要かどうか確認し、いつまでに工事を完了しなければいけないのか把握し、回収前に必ず行っておくようにしましょう。
まとめ
蓄電池は自治体で回収することはできません。蓄電池は発火や発電の恐れもあるため、専門の回収業者が行うと必要があるのです。専門の回収業者に回収を依頼する場合は、自ら回収専門会社を探して依頼する方法と、販売店に相談する方法があります。どちらの場合も、回収の前には電気工事が必要になってくるので手配が必要です。また、回収業者では種類や型番に指定がある場合もあるので、確認しましょう。処分には、費用もかかります。70,000円~150,000円と高額なこともありますが、安全に処分してもらうには仕方がない出費といえるでしょう。蓄電池は、さまざまな方法で活躍してくれるとても頼もしい存在です。正しい処分方法で、蓄電池の処分、買い替えを行いましょう。