蓄電池を設置したいけど音が心配…気になる騒音レベルについて解説!
家庭用蓄電池は停電時に生活を守る強い味方になります。蓄電池を設置したくても「駆動音がうるさいのではないか」「近所の方に迷惑はかけたくない」などの理由で導入を躊躇している方もいるでしょう。そこで今回は、蓄電池の駆動音について解説します。音の大きさを示すdB(デシベル)や騒音の対策も解説しているので参考にしてください!
蓄電池の駆動音ってうるさいの?
結論から述べると蓄電池の駆動音はうるさくありません。多くのメーカーでは35~40[㏈]と言われています。[dB]という単位で判断するのは難しい方もいると思いますので、次の見出しで解説します!
蓄電池で多い40dB以下とは
蓄電池のカタログで多いのか40㏈という数値。日常的に使うことがあまりないため、具体的な意味まで知っている人は少ないのではないでしょうか?ここからは、デシベルの定義とデシベルの具体例を紹介します。
㏈(デシベル)とは?
㏈とはある基準に対しての大きさを表す単位で、相対的に決まる値です。㏈は電圧や電力、音圧等を数値として表したいときに使われます。以下に一般的に言われている㏈の例は、以下になります。
・0㏈ :人間にはほとんど聞こえない
・20㏈:雪の降る音・木の葉のかすれる音
・30㏈:深夜の郊外・鉛筆の執筆音
・40㏈:図書館内・静かな住宅地(昼間)
・50㏈:家庭用エアコンの室外機(近距離)
・60㏈:普通の会話・デパートの中
・70㏈:高速道路走行時の車内・セミの鳴き声(近距離)
・80㏈:電車内・パチンコの店内
・90㏈:カラオケ・犬の鳴き声(近距離)
・100㏈:電車が通るガード下
蓄電池の㏈はどうか
では、これらを踏まえて蓄電池の音がうるさいのかどうか、数値的な視点からご説明します。一般的にメーカーが出している蓄電池は30~40㏈でしたので、例を見ると「深夜の郊外・鉛筆の執筆音」と同程度であることが分かります。また家庭で使用するエアコンの室外機は50㏈ありますから、エアコンよりも駆動音は小さいといえるでしょう。
蓄電池の音が気になるなら対策しよう
㏈で評価した場合では「うるさくない」という結論になりましたが、いざ付けてみたら「思っていたよりうるさく使用できない」なんてことがあってはなりません。そこで蓄電池の駆動音を小さくする工夫をいくつか紹介します。これから紹介するポイントを加味して蓄電池を取り入れてみてください。
騒音を音に漏らさない
㏈というのは、間に壁や物があると小さくなる性質があります。そのため、騒音を漏らさない工夫として室内におくという選択肢があるでしょう。流石に生活している部屋の中に蓄電池を設置すると、駆動音が気になってしまう可能性がありますので、普段使わない倉庫やガレージを持っている方は検討してみてください。
距離を離す
㏈という値は、距離をおくほど小さくなります。なので先ほどの例では(近距離)などの表記をしていました。エアコンの室外機音である50㏈でも20mあれば時計の針程度まで小さくなります。イメージとしては救急車が近くを通るか、見えないくらい遠いかでの音の違いです。間違いなく遠いほうが音は小さいですよね。そのため、住宅街であれば道の近くに置くのではなく、できるだけ離れた位置に置いておくと良いでしょう。
遮音シート・防音シートを活用
騒音が気になるけど、倉庫がなく、距離をとるのも土地が無いため、対策が難しいという方もいるでしょう。そういった方は、遮音シートや防音シートを利用してみましょう。これらのシートは、室外機などに直接貼り付けて振動音を低減することが可能です。
また予算がある方はシートではなく、防音壁を設置するという手段もあります。防音壁とは音を通さないようにする壁のことを指します。大きな防音壁の例としては、高速道路の左右の壁や、工事現場などで仮設される壁などがあります。構造は壁と壁の間にグラスウールを挟むものや、吸音材の間に遮音材を入れ込むものなどがあります。防音壁があるだけで30~40㏈程度を減衰できるので、蓄電池であればほとんど無音近づけることができるでしょう。
蓄電池を設置する前に業者に確認しておこう
「自分で騒音対策をするのが不安だ」という方は、蓄電池を設置する際に業者に確認しておくと良いでしょう。業績のある業者であればその家のベストな設置場所を提案してくれるはずです。しかし防音対策においては、業者が管轄外であり、他の専門の方に聞いた方が良い場合もあります。「必要な防音対策をしてくれるのか」「対策するのであれば費用はいくらかかるのか」など疑問点を解消したうえで、設置を依頼するようにしましょう。
まとめ
今回は蓄電池を設置したいけど駆動音が心配という方に向けて駆動音の大きさと対策の方法をお伝えしました。今回紹介した方法は個人が出来る対策方法となっているため、完全に音を消すことは出来ません。もし音を0に近づけたいという方は専門業者の方に依頼し、蓄電池用の部屋を作るか、厚い防音壁を作れるか聞いてみてください。ほかにも、専門業者ならではのアイデアを提案してくれるかも知れません。納得して設置できるような環境を作れると良いですね。